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銀行融資の審査に通らない理由とは?審査に落ちたときの対処法も解説

銀行融資の審査に通らない理由とは?審査に落ちたときの対処法も解説

銀行融資を受けるには、事前の審査に通らなければなりません。審査に落ちてしまった方のなかには、どのような対策を講じればよいか悩んでいる方もいるでしょう。

本記事では、銀行融資の審査が通らない理由や、審査に落ちてしまったときの対処法について詳しく解説します。

銀行融資の審査にお困りの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

銀行融資とは

銀行融資とは

銀行融資とは、銀行から事業資金を借り入れることです。銀行に融資の申請を行い、審査に通過すると資金が借りられます。

銀行融資の主な種類は次の通りです。

  • ビジネスローン
  • 法人向けカードローン
  • 不動産担保ローン
  • 信用保証協会付融資
  • 売掛金債権担保融資
  • プロパー融資

融資の種類によって、審査の難易度が異なります。

銀行融資について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:法人が銀行融資を受けるには?融資を受ける流れやポイントを解説

銀行融資の審査に通らない10の理由

銀行融資の審査に通らない10の理由

銀行融資の審査に通らない理由は次の通りです。

  • 会社の決算が赤字である
  • 債務超過状態である
  • 公共料金や税金などを滞納している
  • 自己資金が不足している
  • 事業計画書が不明瞭・現実的でない
  • 希望融資額の根拠や資金使途が不明確である
  • 信用情報に傷がついている
  • 十分な担保を用意できない
  • 融資面談に問題があった
  • 提出書類に不備または虚偽があった

それぞれ詳しく解説します。

 会社の決算が赤字である

直近で赤字決算が続いていると、返済能力が低いと判断され、融資を断られる可能性が高まります。銀行融資の審査では、会社の業績・資産・負債などをまとめた決算書の提出が求められるため、赤字決算の隠蔽は不可能です。

ただし、次のようなケースは赤字決算でも融資を受けられる可能性があります。

  • 創業による赤字
  • 赤字が少額または経営に影響しない程度のもの
  • 減価償却による赤字
  • 事業拡大にともなう赤字

いずれにしても、融資を受けるには返済能力があることを示す必要があります。

 債務超過状態である

債務超過とは、会社の資産よりも負債の方が上回っている状態のことを指します。すべての資産を売却しても負債が残るため、返済能力が低いと判断され、融資を断られる可能性が高いです。

新しく銀行融資を受けるには、5年〜10年以内に債務超過を解消しなければなりません。

 公共料金や税金などを滞納している

公共料金や税金など、国や自治体に納めるべきものを滞納していると、融資の返済も滞ると考えられ、融資を断られる可能性があります。

滞納の有無は、審査の際に提出する書類で確認します。公共料金や税金以外にも、クレジットカードやローン、家賃、携帯電話料金などの滞納にも注意が必要です。

少額であっても、会社の信用問題に発展するリスクがあるため、きちんと支払いましょう。

 自己資金が不足している

自己資金とは、経営者が用意した経営資金のことで、主に経営者の預金や不動産、株式などがそれにあたります。自己資金が不足していると、返済の余力が少ないと判断され、融資を断られることが多いです。

自己資金を豊富に見せるために、一時的にお金を借りて審査後に返却する方法がありますが、これは避けましょう。これは「見せ金」と呼ばれ、会社の信用を損なう行為です。

審査に通らないだけでなく、次の審査にも通りにくくなるリスクがあります。

 事業計画書が不明瞭・現実的でない

銀行融資の審査では、会社の返済能力を見極めるため、事業計画書の提出を求められます。特に創業融資や新規事業の資金調達など、過去の実績が少ない場合、事業計画書は重要な判断材料の一つです。

そのため、事業計画の内容が不明瞭な場合や、計画が現実的でない場合は、審査に落ちる可能性が高まります。

 希望融資額の根拠や資金使途が不明確である

銀行融資には、資金使途が限定されているものがあります。資金使途がビジネスに限定されている場合、その資金を生活費や娯楽費に使用してはなりません。

そのため、提出した事業計画に見合わない額の融資を申請した場合や、資金使途が不明確な場合には、審査に落ちることがあります。

 信用情報に傷がついている

信用情報とは、ローンやクレジットカードの支払い、借入と返済状況など、個人の信用をもとに客観的な事実を記録したものです。

過去に支払いを滞納していると、審査の際に返済能力が低いと判断され、融資を断られる可能性が高まります。

また、クレジットカードやローンの多重申し込みも信用情報に傷をつける要因です。多重申し込みは、多重債務のリスクがあるため、銀行から忌避されます。


クレジットカードやローンの多重申し込みをしていると、信用情報に傷がつきます。

信用情報に傷がついていると、審査の際に返済能力が低いと判断され、融資を断られることが多いです。

 融資面談に問題があった

不十分だと、担当者の質問に上手く答えられず、返済能力が低いと判断されかねません。

また、横柄な態度やTPOに合わない服装なども、相手に不信感を与えるため注意しましょう。

 十分な担保を用意できない

担保付き融資は、不動産や有価証券などを担保にして借入を行い、返済が難しくなった場合は担保で処理します。そのため、一般的に無担保融資よりも、担保付き融資の方が審査に通る可能性が高いです。

一方、十分な担保が用意できないと、貸し倒れのリスクが高まり、審査に落ちてしまうこともあります。

 提出書類に不備または虚偽があった

提出書類に不備または虚偽があると、審査に通りません。特に虚偽や不正が疑われる内容は、審査に通らないだけでなく、会社の信用を著しく損ないます。

審査には時間がかかるため、何度も不備があると、資金調達に時間がかかってしまいます。審査を申し込む際は、書類に不備がないようしっかり確認しましょう。

銀行融資の審査基準や審査に落ちた理由は公開されない

銀行融資の審査基準や審査に落ちた理由は公開されない

銀行融資の審査基準や審査は、原則として非公開です。また、審査基準は銀行によっても異なり、さまざまな要素を加味して、総合的に判断することが多いようです。

例えば、赤字決算であっても、事業計画書の内容が信頼に値するものであれば、融資を受けられることもあります。

銀行融資の審査では、基準と同様に落ちた理由も開示されないことが多いですが、主な原因は返済能力の問題と考えられます。そのため、融資を検討する際は、自身の返済能力を提示することが大切です。

この点を踏まえ、何が問題だったのかを振り返り、改善につなげましょう。

銀行融資の審査に通らなかったときの対処法4つ

銀行融資の審査に通らなかったときの対処法4つ

銀行融資の審査に通らなかったときの対処法は次の通りです。

  • 現実的な事業計画書を作成する
  • 資金使途を明示する
  • 信用情報を回復する
  • 融資面談の対策をする

それぞれ詳しく解説します。

 現実的な事業計画書を作成する

赤字決算であっても、創業融資や一時的な赤字決算であれば、銀行融資を受けられる可能性があります。

融資を受けるには、現実的な事業計画書の作成が重要です。将来的に十分な収益が見込める場合、返済能力があると判断され、融資を受けられる可能性が高まります。

また、開業費や設備投資によって赤字が出ている場合は、資金繰り表ベースで事業計画書を作成しましょう。資金繰り表は、一定期間における資金の動きを把握するための表です。

一時的な赤字であり、キャッシュフローは十分であることが証明できれば、審査に通りやすくなります。

 資金使途を明示する

資金使途は、資金の運用方法や返済能力の判断材料の一つです。

例えば、資金を設備投資にあてる場合、施設投資によって得られる利益と減価償却費から返済の原資を算出することで、返済能力を見極めます。投資額よりも原資が上回れば、返済にあてる余力があると判断することが可能です。

多くの融資を受けるには、資金使途を細かく記載するのがポイントです。すぐに使うものでなくても、将来的に必要なものがあれば、それも含めて記載します。

事業計画書と照らし合わせて書き出すと分かりやすいでしょう。

 信用情報を回復する

クレジットカードやローンなどの長期滞納や債務整理などを行うと、ブラックリストに登録されてしまいます。信用情報を回復するには、株式会社日本信用情報機構(JICC)や、全国銀行個人信用情報センター(KSC)などが定める登録期間が過ぎるのを待たなければなりません。

登録期間は信用情報機関によって異なりますが、5年〜10年ほどです。また、登録期間を短縮する方法はありません。

事故情報の登録期間中は、新たな借入や債務の滞納をしないよう注意しましょう。期間中に新たな事故情報が追加されると、期間がさらに延びてしまいます。

 融資面談の対策をする

融資面談を突破するには、事前の準備が重要です。面談では、返済能力の有無を確認するため、用意した書類をもとに、自身の返済能力をアピールしましょう。

事業計画の説明だけでなく、事業の強みや今後の展望などを取り入れると、将来的な成長をイメージしやすくなります。

また、現実的な返済計画を提示するのもポイントです。事業計画書に加え、収支予測や資金繰り表を用いて明確に提示することで、信用を得やすくなります。

銀行融資以外の資金調達方法

銀行融資以外の資金調達方法

銀行融資の審査に通らなかった場合、ほかの資金調達方法も検討しましょう。

銀行融資以外の資金調達方法には、次のようなものがあります。

  • ファクタリング
  • クラウドファンディング
  • エンジェル投資家

それぞれ詳しく解説します。

 ファクタリング

会社が保有する債権をファクタリング会社に譲渡し、売掛金を現金化する方法です。「2者間ファクタリング」と「3者間ファクタリング」の2種類あり、それぞれ手数料が異なります。

詳しい手数料については、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ファクタリングの手数料はいくら?相場・内訳や安く抑えるコツをご紹介

 クラウドファンディング

インターネットを通じて、不特定多数の方から出資してもらう方法です。プロジェクトに賛同した方やリターンに魅力を感じた方が出資してくれます。

出資者へのリターンは必要ですが、返済義務はありません。また、何度でも挑戦できるため、手軽に始められます。

 エンジェル投資家

スタートアップ企業に出資する個人投資家のことです。将来性や成長性を重視するため、創業して間もない会社でも出資してもらえる可能性があります。また、融資とは異なり返済義務がありません。

エンジェル投資家について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:エンジェル投資家とは?出資を受けるメリットやデメリットも解説

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まとめ

銀行 審査 通らない理由_まとめ

経営状況や事業計画に不安があると、銀行融資の審査に通りにくくなる傾向があります。融資を受けるのが難しい場合は、債権の未回収を見直しましょう。

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【Q&A】

銀行融資の審査に通らない理由は?

銀行融資の審査に通らない理由は次の通りです。

  • 会社の決算が赤字である
  • 債務超過状態である
  • 公共料金や税金などを滞納している
  • 自己資金が不足している
  • 事業計画書が不明瞭・現実的でない
  • 希望融資額の根拠や資金使途が不明確である
  • 信用情報に傷がついている
  • 十分な担保を用意できない
  • 融資面談に問題があった
  • 提出書類に不備または虚偽があった

融資審査では、返済能力の有無を重視する傾向にあります。

銀行融資の審査に通る方法は?

審査に通るには、次のポイントを押さえましょう。

  • 現実的な事業計画書を作成する
  • 資金使途を明示する
  • 信用情報を回復する
  • 融資面談の対策をする

対策を講じることで、融資を受けやすくなります。