売掛金回収は営業と経理どちらが行う?与信状況や事業特性の考慮は必須!

ビジネスにおいてサービスや商品が売れることは大切ですが、それ以上に大切なのが売掛金の回収です。モノが売れても売掛金が回収できなければ利益になりません。

 事業者の皆さんは、営業担当者がサービスや商品を売り上げた後、売掛金回収は営業担当者と経理担当者どちらの役割にしていますか?

 本記事は「どちらの担当にすべき」という議論は行いませんが、売掛金回収を営業もしくは経理の役割とした場合にどのようなメリットとデメリットがあるか、事業特性によりどのような違いが生まれるかを解説します。

売掛金回収作業をいかに減らせるかは事業者の課題

期日前に支払いを終えてくれる優良取引先ばかりであれば、売掛金のことはさほど心配する必要はありませんが、頻繁に支払期日に遅れる取引先を抱えているとヒヤヒヤしてしまいますよね。

度々注文が入る取引先だとそれは尚更で、売上のひとつの柱となっている場合万一貸し倒れなどが起こらないか不安になることもあるでしょう。

当然、手元に現金が入らなければ仕入にも影響が出るうえ、催促や請求書送付の手間などの工数もかかります。

必ずしも期日前にきちんと入金を終えてくれる取引先ばかりではないため、売掛金回収作業の負担をいかに減らせるかが事業者の課題となります。

売掛金回収を営業と経理がそれぞれ担当した時のメリットとデメリット

売掛金の回収は営業と経理どちらが行うべき、という決まりはありませんが、一般的には営業担当者が行うケースが多いようです。

 ここで、売掛金回収を営業または経理の業務範囲とした時のメリットとデメリットを確認し、比較してみましょう。

 まず、営業担当者による売掛金回収には、貸し倒れのリスクを減少させられるメリットがあります。支払いをきちんと行わない取引先を抱えることは営業担当者にとっては催促の手間などを考慮すると不利益でしかなく、取引先の与信状況を鑑みて営業活動を行うようになると考えられるためです。一方で、取引先による値引き交渉に流されやすい、売上成績向上のために活動する時間を削られてしまう、といったデメリットも存在します。

 また、経理部門が売掛金回収を行うと、取引先とは普段顔を合わせないことから強く催促しやすいというメリットがあります。しかし裏を返すと営業担当者が与信状況を考慮せず営業活動を行う可能性があるため、貸し倒れのリスクが高くなってしまうデメリットもあります。

売掛金回収担当を営業か経理にするかは自社の特性により判断

以上のことから考えると、貸し倒れのリスクがあっても売上拡大を狙い営業活動を続けたほうがトータルで見て利益が上がるのであれば、経理部門が売掛金回収を行うのも効果的と言えます。

 しかし、取引先の状況からやみくもに営業活動を行うと貸し倒れリスクが高くなるようであれば、営業担当者には営業だけに専念させるのではなく、売掛金回収までを業務範囲とした方が結果的に利益が増える場合もあります。

 事業の特性や営業担当者の成績、取引先の与信状況などから検討し、売掛金の回収担当者を決定すると良いでしょう。

 売掛金回収は重要性の高い業務のひとつですが、取引先の機嫌を伺いながら催促するのは営業担当にとっても経理担当にとっても気苦労の絶えないものです。

回収にともなう催促や請求書の発行・送付などの手間もかかることから、従業員の工数削減のため、場合によっては業務用ソフトや売掛金回収代行サービスを利用するのもひとつの手ではないでしょうか。

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執筆者 ヒイラギ
略歴:国内宿泊施設の運営管理や予約関連業務に携わる経験を生かしてフリーライターとして活躍